年齢とともに気になる肌の変化
その中でも「シミかと思っていたらなんだか、かさぶたみたいな」
そんな経験ありませんか?
特に50代以降になると、これまでと違うタイプの肌トラブルが
目立ってくるものです。
私も目の下に1cmほどのかさぶたみたいなシミができたのです。
痛みも、かゆみもないのですが、だんだん濃くなり
目立つようになってきたのです。
そこで皮膚科で、このシミが取れるということがわかり
皮膚科を受診しました
治療法は、凍結療法で取り除くことができました。
しかし、その”かさぶたのようなシミ”
実は、ただのシミではない可能性があるのです。
もしかすると
それは「日光角化症(にっこうかくかしょう)」という
皮膚がんの前段階ともいわれる、皮膚疾患かもしれませんよ。
この記事では、見逃してはいけない”かさぶたのようなシミ”の
正体や放置すると、どうなるのか?
正しい対処法と予防方法まで、詳しくご紹介します。
そのシミ もしかして日光角化症 特徴と見分け方
かさぶたのように見えるシミの正体
それが、日光角化症です。
長年の紫外線のダメージによって、皮膚の細胞が変化し
ザラつきや硬さが表れる皮膚疾患です。
主な症状は以下のようなものです
- 茶色または赤みがかったシミのような斑点
- 表面がザラザラしている
- 繰り返しかさぶたのように固くなる
- こすってもなかなか消えない
特に顔や手の甲、腕、首など日常的に紫外線を浴びやすい部位に
現れることが多く「年齢のせいかな?」と
見逃されがちです
しかし、放っておくと症状が悪化することもあるため注意が必要です。
なぜ?注意が必要?日光角化症がもつ”前がん”というリスク
日光角化症は、皮膚がんの一歩手前で
「前がん状態」として分類されています。
進行すると「有棘細胞がん(ゆきょくさいぼうがん)という皮膚がんになる
可能性があるため、放置するのは非常に危険です。
がん化する確率は全体の数%ほどですが「気になるけど放っておいて
悪化した」というケースは決して珍しくはありません。
見た目では、シミや乾燥区別がつきにくく、自己判断で済ませず
少しでも気になる症状があれば、皮膚科での
診断を受けることを、おすすめします。
診断と治療は?皮膚科で、できること
皮膚科での日光角化症の診断は
視診や触診によって行なわれます
必要に応じて、皮膚の一部を採取して検査をする
「生検(せいけん)」が行なわれることもあります。
治療法は以下のような選択枠があり
1 凍結療法(液体窒素による処置)
シンプルかつ痛みの少なく、最もよく行なわれる方法
2 外用薬
皮膚の異常細胞を排除する塗り薬で複数の箇所に使える
3 切除手術
症状が進行している場合には患部を、切除することも
治療後は、再発を防ぐためにも
日常生活での予防が、重要になります。
50代からできる セルフケアと予防方法
紫外線対策が、最も重要です。
紫外線は、季節や天候にかかわらず日常生活の中で常に浴びています
今日からできる紫外線対策は
- 外室時は帽子や日傘、長袖を活用
- 日焼け止めをSP30以上のものを選び、こまめに塗り直す
- 室内でも窓際で過ごす時間が多い場所は、UVカットのフィルムやカーテンを使用
- 毎月一回、自分の肌を観察するセルフチェック習慣をつける
また、保湿もとても大切です。
乾燥した肌は紫外線のダメージを受けやすいため保湿クリームや美容液で
肌を整えておきましょう。
まとめ 肌の変化は体からのメッセージ 気づいたら放置せずチェックを
50代からは、これまでとは違う肌のサインが現れ始めます
かさぶたのようなシミは、体があなたに「そろそろケア始めませんか?」と
伝えているのかもしれません。
日光角化症は早期に発見し治療することでほどんどが完治する
皮膚病です。
逆に見過ごしてしまうことでリスクが高まることもあります。
私も日光角化症とは思わずただ、かさぶたのようなシミが気持ちを暗くするので
皮膚科に行き治療して来ました。
結果的には、良かったと思っています。
がんリスクを取り除くことで安心感と何より気になる
”かさぶたのようなシミ”がなくなったことで化粧もしやすく
気持ちが明るくなりました。
自分の肌に目を向けることは、自分を大切にする第一歩です。
気になる症状がある時は、迷わず専門医に相談し
早めに対処を心がけましょう。
そして、日々の紫外線対策とスキンケアで健やかな肌を
保っていきましょう。